腰椎椎間板ヘルニアの腰痛は腹筋と背筋を強化
ステージ1で突然ズキッとした腰痛、ステージ2になると前かがみで腰痛と両足にしびれと痛みが出るのが、腰椎椎間板ヘルニアが原因の腰痛の症状です。この腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛の対処法は、ステージごとに違っています。腰椎椎間板ヘルニアのステージ1の対処法を紹介しましょう。
腰椎椎間板ヘルニアで亀裂が生じる
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨のあいだでクッションの役目を果たしている、椎間板と呼ばれる部分の中身が飛び出して神経を圧迫。痛みを引き起こす病気になります。
腰椎椎間板ヘルニアは、脊柱管狭窄症と同様に原因が特定できる腰痛のおよそ3分の1を占めるほど。そもそも椎間板は、10代の若いころには水分をたっぷり含んでいて、まるでこんにゃくのような弾力があるといわれています。
ところが、加齢とともに水分が減ってくると、次第に弾力が失われてどんどん硬くなってしまうのです。そうとも知らず重い荷物を持つなど、硬くなった椎間板に必要以上の圧力がかかると、椎間板ヘルニアになると考えられています。
この腰椎椎間板ヘルニアによって腰痛がおこるのは、まずステージ1では加齢により硬くなってしまった椎間板に大きな圧力がかかったことで、椎間板に亀裂が生じてしまったのです。
腰椎椎間板ヘルニアに腹筋と背筋強化
さらに、椎間板の中身が亀裂に染みわたって炎症が発生。慢性的な痛みが残ってしまいます。これが椎間板ヘルニアが原因の腰痛のステージ1の状態です。どのように対処すればよいのでしょう。
ここで一度起きた椎間板の亀裂は修復されません。このため、椎間板まわりの筋肉を鍛えることでフォロー。具体的には、腹筋や背筋を強化することで、亀裂が入った椎間板への負担を減らし、痛みの軽減や再発を防ぐことができるのです。
まず座った状態で姿勢を正してリラックスします。続いて、お腹に力を入れてグーッとへこませてください。引っ込めたところでお腹の横に手を当てて腹筋に力を入れます。手に筋肉が緊張しているのを感じるようにするのです。
力を入れた状態を5秒キープしたら、力をゆるめます。腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛がステージ1の人は、これを1日10回ほど行います。腰痛の軽減と予防が期待できるでしょう。
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