足を組むと心臓に負担がかかるので注意しよう
椅子に座るとき、つい足を組んでしまう人も多いでしょう。しかし、座るときに足を組むと体によい影響はありません。足を組むと体の左右バランスが崩れるというのはよく聞きますが、じつはもっとも影響するのが心臓、足を組むと心臓に負担がかかってしまうのです。
足を組むと心臓の負担が大きくなる
というのも、足を組むと上になった足の重みで下の足の血管が圧迫されて、血流が悪くなります。すると、血液を送り込もうと心臓が収縮を強めることに…。結果的に心臓への負担が大きくなるのです。
オランダの研究チームが、足を組む前と12分間足を組んだ時の中心血圧を測定したデータがあります。中心血圧とは心臓から送り出されたすぐあとの血圧です。心臓に直結している大動脈の圧になります。
このため、中心血圧はわずかな変動でも大きなリスクとなるもの。そして調査の結果、12分間足を組んだときは組む前と比べて、中心血圧が7%も上昇していたのです。
イライラしたら足を組むのをやめる
そして、血圧が上がるタイミングといえば、怒ったりイライラしたりしているとき。そんなときに足を組んでいると、血圧がさらに上がってしまうことになります。イライラしたら足を組むのをやめるようにしたほうがよいでしょう。
また、ふだん何気なくしてしまう習慣で、じつは体に悪いのが首を鳴らすこと。なんと、脳卒中のリスクが高まります。2001年のアメリカ心臓病学会の報告によると、首を鳴らすと脳卒中になる可能性が5倍高くなるのです。
これは音を鳴らすことに問題があるのではなく、急に首を動かすことにリスクがあります。というのも、首には脳に血液を送る重要な椎骨動脈が存在。首を急激に動かすと椎骨動脈が傷つく可能性が高まるのです。
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