減塩レシピはラベリングを利用するのが効果的
減塩レシピは薄味になるため、なかなか長続きしないもの。そこで、減塩レシピはラベリングを利用するのが効果的です。ラベリングとは、ものに対してレッテルを貼ること。「だしを効かせた」などのラベリングが、減塩レシピには効果的なのです。詳しく見ていきましょう。
減塩レシピがラベリングで変化
イギリスのオックスフォード大学が2008年に出した論文で、ラベリング効果によって脳がどのような影響を受けるかの実験結果が発表されています。実験では、同じスープを一方は「野菜汁です」、もう一方は「豊かでおいしい香りスープです」と説明して飲んでもらったのです。
すると、ラベリングによって味覚野の血流量が変化。野菜汁といわれたときと比べて、豊かでおいしい香りといわれたときの血流量は1.7倍以上もアップ。よりおいしいと感じていたのです。
減塩レシピの反応が、ラベリング効果でどのように変化するかの実験もあります。実験では、塩分濃度0.5%と非常に薄味の減塩レシピのお吸い物を用意。まずはそのまま飲んでもらいます。
減塩レシピで加える工夫の一言
減塩レシピを飲んだ人は「薄い」「全然味がない」「もの足りない」という感想。実際、かなり薄い塩分濃度の減塩レシピですから、当然の反応ともいえるでしょう。
そして今度は、同じ減塩レシピのお吸い物を「ダシを効かせました」といって飲んでもらいます。すると「おいしい」「高級な味がする」「まろやか」と、まったく同じ減塩レシピを高評価したのです。
ラベリング効果を参考にするなら、減塩レシピはけっして「減塩している」といわないことが大切。加えるなら「レモンを絞ってみた」「だしを効かせた」といった工夫の一言が有効です。
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