梨状筋ストレッチは伸ばしてから大きく動かす
股関節は球関節と呼ばれ、全身の中でも自由度が高い部位。まわりには数多くの筋肉が存在しています。ただし、自由度が高いだけに何らかの原因で一部に負荷がかかると、筋肉が硬く凝り固まることが多いのも股関節の筋肉の特徴。なかでも、お尻に奥にある梨状筋はとくに硬くなりやすい筋肉です。
硬くなった梨状筋をストレッチ
梨状筋は背骨の最下部に位置する仙骨と太ももの付け根を結ぶ筋肉。周辺にある筋肉と合わせて外旋六筋とも呼ばれます。片足立ちで上げたほうの足の指先を外に向けるときに働く筋肉です。
梨状筋が硬くなると股関節の動きが悪くなるだけではありません。じつは周辺には坐骨神経が通っており、硬くなった梨状筋が神経を刺激。腰痛の原因となることもあるのです。
そんな梨状筋ストレッチは、伸ばしてから大きく動かす方法がおすすめ。静的ストレッチから動的ストレッチを行うことで、硬くなった梨状筋にしなやかさを取り戻すことができます。
梨状筋ストレッチは静的から動的
まず静的な梨状筋ストレッチは、床に両足を立てて、手をお尻の後ろについて座った状態でスタート。両ひざを横に倒したら、下側に来た足先を上にあるひざの上に乗せるのです。30秒ほど伸ばしたら、反対側も行います。
続いて動的な梨状筋ストレッチは長座になって座ったら、外側に向けて片ひざを立てた状態でスタート。上体を前に向けたまま、立てたひざを内側に倒す動きを20回行うのです。反対側も20回行います。
最後の動的な梨状筋ストレッチは、両手を横に広げて両足を揃えて立った姿勢からスタート。片足を股関節を開いて外側に引き上げたら、ひざを真横から正面に持ってきて足を下ろすのです。左右交互に合計20回行います。
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