筋肉痛の原因は上げるときより下ろすときにある
筋肉痛の原因となる動きは、上げるときより下ろすときにあります。じつはダンベルを上げる動きよりも、下ろす動きのほうが筋肉痛の原因となるのです。登山も登るときより下るときに筋肉痛がおきます。筋肉痛がおきるメカニズムを詳しく見ていきましょう。
筋肉痛の原因は解明されていない
一般的に筋肉痛は運動後、半日以上経過してから生じるとされています。久しぶりに運動すると、筋肉中の筋線維や周囲の結合組織に小さな損傷ができて、これを修復しようと免疫システムが働いて白血球が稼動。炎症がおこります。
筋肉痛の原因は、この修復の過程で出る物質や腫れ、熱が感覚神経を刺激することというのが有力な説。じつは筋肉痛の原因やメカニズムは、詳しくは解明されていないのです。
以前は、筋肉痛は疲労物質の乳酸が原因といわれていました。しかし、最近の研究では確かに運動によって乳酸などの疲労物質が溜まるものの、運動後2時間ほどで代謝されることが判明。筋肉痛の原因とはいえないとされています。
筋肉痛の原因となる伸張性運動
それでは、筋肉痛はどのような運動で引き起こされるのでしょう? ダンベルの上げ下げなどの運動は等張性運動と呼ばれますが、この運動は短縮性運動と伸張性運動に分けられます。
短縮性運動は力を入れて収縮している筋肉が縮む動きなのでダンベルを上げるとき、伸張性運動は力を入れて収縮している筋肉が伸ばされる動きなのでダンベルを下ろすときのこと。そして筋肉痛は、伸張性運動でおきやすいと考えられています。
つまり、筋肉痛の原因となる動きはダンベルを下ろすとき、階段を下りるときなどの動作。それぞれの筋線維への負荷が大きくなるためです。逆に短縮製運動では筋肉痛はおきにくいとされています。
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