丹田を意識することが体幹を使うポイント!
手や足よりも大きな筋肉が集まっている体幹は、あらゆるスポーツで大きなパワーを発揮するのに必要不可欠な存在。あらゆる動きの中で体幹をしっかり使うことが、スポーツのパフォーマンス向上には欠かせません。このとき体幹を動かすためには「丹田」を意識することが大切です。
丹田はへその5cm下の位置
体幹をしっかり使うために意識する部分が「丹田」です。丹田とは東洋医学のツボの1つ。へその5cm下の位置にあります。
ただし、丹田はへその下の表面にあるものはありません。体を横から見たときには、体の中心部分に丹田はあります。丹田は二足歩行する人間の体の中心で、体の重心がある位置にあたるのです。
しっかり体幹を維持するには、丹田を上下左右にぶれさせないことが大切。そのためには腹筋全体に力を入れるのではなく、へその下5cmの一点を意識するようにします。
お腹に力を入れると、上腹から下腹までおおう腹直筋が硬直。体幹の安定にあまり必要のない上腹にまで力が入ってしまうからです。
丹田を意識すると軸が安定
たとえば、足を肩幅に開いて丹田を下に下げる気持ちで意識を集中させてください。すると体の軸が安定して、多少押されただけでは倒れなくなるはずです。
逆に丹田を意識していないと、重心が上がって体の安定感がなくなります。こうなると、押されたときに踏ん張れないはずです。
また、イスに背筋をまっすぐ伸ばして座るときに丹田を意識してみてください。すると、背もたれを使わなくても姿勢がラクに保てるはずです。このように体幹を使うには、丹田を意識することが大切なのでした。
丹田を意識すると呼吸が深くなる
丹田を意識することが好影響を及ぼすのは動作だけではありません。丹田を意識すると呼吸が深くなります。すると、自律神経のバランスが整えられるのです。実際に丹田を意識した呼吸法を紹介しましょう。
まず椅子に座ったら足を肩幅に開いて姿勢を正します。手をひざの上に置いて肩の力を抜いたら準備完了です。この姿勢から上半身が伸び上がるように、鼻から自然に息を吸います。
次に、前傾しながらゆっくり息を吐くのです。上半身を骨盤に落とすイメージで軽く前傾します。このとき、丹田を意識すると呼吸が深くなるというわけ。3回繰り返して、3回目は息を吐き切ります。これを4セット行うと、自律神経のバランスが整えられるでしょう。
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