太る原因が遺伝子であってもその差はご飯1.3杯
水を飲んでも太るという人がいるように、太る原因が体質にある場合もあります。いわば遺伝子の異常で太ってしまう人もいるわけです。とはいえ、太る原因が遺伝子であってもあきらめる必要はありません。太るといってもカロリー換算で1日220kcalほど。十分にコントロールできるからです。
太る原因は受容体遺伝子の異常
両親がともに太っている場合、子どもが肥満になる確率は80%。母親だけが太っている場合は60%、父親が太っている場合は40%というデータがあります。このように、太る原因が遺伝子にあるのは事実です。
脂肪の貯蔵庫である脂肪細胞には、脂肪の蓄積を促すインスリンや脂肪の分解を促すアドレナリンの受容体があります。このため、体内でアドレナリンが分泌されると、それを受容体がキャッチして脂肪を分解するわけです。
しかし、脂肪細胞の受容体遺伝子に異常があると、アドレナリンが受容体に取り込まれません。アドレナリンが分泌されても脂肪が分解されにくくなります。この受容体遺伝子の異常が、太る原因となるわけです。
太る原因は遺伝子よりも生活習慣
変異した遺伝子の型で見ると、もっとも太りやすいのが「AA型」、比較的太りやすいのが「AT型」、そして太りにくい「TT型」の3つに分けられます。そして、日本人の3分の2はTT型。3分の1はAA型もしくはAT型となっています。
ただし、太る原因が遺伝子にあったとしても、あきらめてはいけません。というのも、AA型とTT型の差はカロリーに換算すると1日あたり220kcalになるからです。220kcalはご飯に換算すると1.3杯になります。
1日の食事でご飯1.3杯分を減らすのは、そんなに難しいことではありません。このため、太る原因は遺伝子よりもむしろ生活習慣のほうが圧倒的に比重が高いということ。太る原因が遺伝子であっても、あきらめる必要はないのです。
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