潰すと悪臭を放つ臭玉が掌蹠膿疱症の原因になる
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、手の平や足底にひどい肌荒れが続けて出現する慢性難治性の病気。掌蹠膿疱症の原因は潰すと悪臭を放つ臭玉です。臭玉は扁桃にできる細胞の死骸の塊。臭玉ができ続ける状態を放っておくと免疫系に異常をきたして掌蹠膿疱症の原因となるのです。
口から出てくる臭玉が原因
全身のリンパ組織の中で、扁桃だけが体の外部に存在しています。このため扁桃は免疫システムが疲弊しがち。その疲弊は慢性扁桃炎として発症。扁桃で免疫系の異常がおこると、それが全身のリンパ組織に波及します。
それが手足の先でおこると、掌蹠膿疱症が発症するというわけ。それでは、なぜ臭玉が掌蹠膿疱症の原因となるかというと、臭玉ができる場所が扁桃だからです。
ふとした瞬間に口から出てくる臭玉ができ続ける状態は、じつは慢性扁桃炎。のどのイガイガや違和感が1か月以上続いたり、臭玉が月に3回出ることが3か月以上続いたりしたら、それは慢性扁桃炎の症状です。
掌蹠膿疱症の原因を手術
とはいえ、慢性扁桃炎であっても必ずしも掌蹠膿疱症や腎臓病などの原因になるわけではありません。頻度としてはそれほど高いものではないといいます。
しかし、慢性扁桃炎が原因となって掌蹠膿疱症になってしまった場合は、扁桃を摘出する手術を行います。扁桃は摘出しても免疫力は落ちません。体のほかのリンパ組織が補ってくれる仕組みになっています。
実際、重度の肌荒れが手の平や足先に出る掌蹠膿疱症の場合、扁桃をとることで5割の人が完治。およそ9割の人は症状が改善します。
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