足のむくみの原因は呼吸によるポンプ機能低下
夕方になると嫌な痛みまで感じる足のむくみ。20~50代の女性1万人を対象にした調査では、足のむくみを経験したことがある人はおよそ半数の50.8%でした。足のむくみの原因としてよく挙げられるのが、ふくらはぎの筋肉によるポンプ機能低下です。しかし、足のむくみには意外な原因があります。
足のむくみの原因はふくらはぎ
そもそも、足のむくみはどうしておこるのでしょう? 人間の血管には動脈と静脈があります。動脈がバーっと栄養を配って、老廃物や水分を回収するのが静脈です。その原動力となっているのが心臓になります。
ここで動脈は勢いよく流れますが、静脈はゆっくり流れるもの。心臓のポンプ機能だけでは戻ってこれません。ここで活躍するのが筋肉です。筋肉が動くときに静脈を押して、血液を心臓へ流す作用は筋肉のポンプ機能と呼ばれています。
ふくらはぎの筋力が弱まると筋肉のポンプ機能も低下。足のむくみの原因となります。筋肉のポンプ機能をサポートするのが、ふくらはぎのマッサージや足首の上下運動、着圧ソックスなどです。
足のむくみの原因は姿勢の悪さ
しかし、じつは心臓に血液を戻すにはこれだけでは足りません。足のむくみには意外な原因があるのです。じつは、血液を心臓に戻す第三のポンプが呼吸のポンプ機能になります。
お腹には下大静脈という足から心臓へ向かう太い血管が存在。この下大静脈の流れがよいと足の血液を吸い上げて、余分な水分を回収してくれます。すなわち、足のむくみがおきにくくなるのです。
この下大静脈に大きく関わっているのが呼吸。息を吸うと肺に空気が入って広がることで横隔膜が下がります。すると、内臓によって下大静脈が押されて圧迫。反対に息を吐くと、横隔膜が上がって下大静脈を解放します。
この圧迫と解放の動きこそが呼吸のポンプ機能です。ここで姿勢が悪いと横隔膜の上下動が下がって、呼吸のポンプ機能が低下。これが足のむくみの原因となっているのです。
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