椎間板ヘルニアは原因ではなく「結果」だった件
腰痛で診察を受けて、椎間板ヘルニアと診断された人は多いはず。しかし、ほとんど腰痛は椎間板ヘルニアが原因ではありません。腰痛の本当の原因は仙腸関節にあります。仙腸関節の動きが悪くなったことが原因で腰痛が発生。結果として椎間板ヘルニアがおきているといえるのです。
椎間板ヘルニアは腰痛の原因ではない
背骨は椎骨と呼ばれる骨が積み重なったもの。椎骨と椎骨の間には、クッションの働きをするゴム板のような椎間板という軟らかい組織が連なっています。椎間板のおかけで、硬い骨同士は互いに傷つかず、前後左右にスムーズに動いています。
この椎間板が何らかの原因で押しつぶされて変形。外に飛び出して背骨の神経を圧迫して、腰痛を引き起こすのが椎間板ヘルニアとされています。
しかし、椎間板ヘルニアの異常が見つかった人のうち、本当に腰痛の原因が椎間板ヘルニアであることはレアケース。ほとんどの腰痛は仙腸関節が原因。いわば椎間板ヘルニアは仙腸関節のゆがみの結果といえるのです。
椎間板ヘルニアの原因は仙腸関節
仙腸関節とは、背骨と骨盤をつなぐもの。仙骨は背骨の一番下の骨です。この仙骨は骨盤の腸骨にしっかりと挟まれて、背骨の重さを支えています。この仙骨と腸骨が左右一対で接続している部分が仙腸関節です。
仙腸関節の長さはそれぞれ4cmほど。この仙腸関節が前後左右に最大3mmほど動いて、ちょうどビルの免震構造のようにさまざまな負荷や衝撃を吸収しているのです。
そして、ほとんどの腰痛の原因は、この仙腸関節が何かの拍子でズレが生じて、動きの悪い状態になることにあります。この仙腸関節の機能障害こそが腰痛の本当の原因。椎間板ヘルニアは原因ではなく、仙腸関節の機能障害の結果としておこっていることもあるのです。
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