尿路結石の原因は蓄積された内臓脂肪だった
尿路結石の原因は酸性に傾いた尿にあります。尿が酸性に傾いていると石ができやすくなるのです。そして、尿が酸性に傾いてしまう犯人がじつは内臓脂肪。蓄積された内臓脂肪がアルカリ性のアンモニア産出を阻害するのです。尿路結石の原因は蓄積された内臓脂肪ともいえるのでした。
尿路結石の原因を探るべくCT検査
尿路結石対策の1つに、結石の元となる結晶を作らせないために、尿を酸性に傾けないというものがあります。このため、なるべく野菜や果物など尿をアルカリ性にする食品を食べるのがおすすめです。
とはいえ、尿を酸性に傾けるのは食事だけではありません。シニア世代のとある男性は30年前に一度、尿路結石を経験していました。そのつらい経験から、野菜や果物をたっぷり食べています。逆に肉はあまり食べていません。
これならもう安心と思っていたら、1年前に再び尿路結石を経験。実際に尿を調べてみると、酸性に傾いたままでした。
その原因を探るべくCT検査を受けたところ、普通の人と比べてこの男性は内臓脂肪がたまった状態でした。この内臓脂肪と尿が酸性になることとは、どのような因果関係があるのでしょう?
尿路結石の原因は酸性に傾いた尿
じつは肥満の人はアンモニアの産生が阻害されて、酸性尿に傾くといわれています。というのも、尿の中には腎臓で作られるアンモニアが含まれているもの。アンモニアは尿をアルカリ性に傾ける働きがあります。
しかし、内臓脂肪は蓄積すると腎臓がアンモニアを排出する役割を抑制してしまうもの。アルカリ性のアンモニアが出なくなるため、尿が酸性に傾いてしまうのです。
基本的に尿は、正常であれば弱酸性。弱酸性に保っている理由が、そこにアンモニアが流れていることなのです。じつは尿路結石は、生活習慣と密接にかかわっているのでした。
なお、尿が酸性に傾ぎすぎている目安は、尿のPHが5.5以下の状態が3日以上、続いた場合。その場合は尿が酸性に傾いていて尿路結石の原因となります。食生活を見直したり内臓脂肪を減らす努力をしましょう。
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