体幹のトレーニング方法に腹筋運動は含まれない
サッカーの長友選手の著書がベストセラーになるなど「体幹トレーニング」という言葉は広く知られるようになりました。しかし、まだまだ誤解があるのも事実。たとえば上体を起こす腹筋運動は、体幹のトレーニング方法には含まれません。体幹のトレーニング方法を解説します。
体幹のトレーニング方法の体幹筋とは
そもそも体幹とは胴体のこと。体の中で四肢と呼ばれる手足と、首を含む頭部を除いた部分です。木の幹が枝葉や根っこ以外を指すように、体幹は手足や頭部以外を指しています。
ここで体幹の筋肉というと胴体の筋肉という意味になりますが、体幹トレーニングを行う体幹筋はそうではありません。体幹のトレーニング方法における体幹筋は、体幹のインナーマッスルという意味になります。
筋肉は1つの部位を1つの筋肉だけで受け持っているわけではありません。腹部には腹筋、背中には背筋…と単純に構成されているわけではないのです。実際には何層かの筋肉が組み合わさっています。
体幹のトレーニング方法には不向き
体幹トレーニングの効果として「体幹を鍛えると体の芯ができる」とか「体幹筋を強化して体の軸を安定させる」といわれますが、これは体幹のインナーマッスルを鍛えることを指しているのです。
ところが、体幹のトレーニング方法における体幹筋の定義は、あまり明確にされないことがほとんど。このため、上体を起こす腹筋運動をすることも体幹トレーニングの一種という誤解を生んでいるのです。
上体起こしの腹筋運動はおもに、腹直筋を強化するもの。体幹の筋肉であることには変わりませんが、体の芯や軸を作る体幹のトレーニング方法には向いていないといえるのです。
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