点鼻薬で鼻づまりの原因が解消するメカニズム
点鼻薬は一瞬で鼻づまりが解消するため、花粉症の時期は手放せないという人もいるでしょう。そもそも鼻づまりの原因は、鼻甲介と呼ばれる鼻の中の粘膜が腫れることによるもの。この鼻甲介の腫れを解消してくれるのが点鼻役の働きです。点鼻薬が鼻づまりの原因を解消するメカニズムを見ていきます。
点鼻薬は血管収縮剤で鼻づまり解消
よく花粉症の薬として使われる点鼻薬は、この鼻甲介の腫れを一瞬で解消するもの。鼻甲介の腫れがひくため、鼻づまりが治るわけです。はたして、どのようなメカニズムで腫れが引くのでしょう?
点鼻薬が鼻づまりの原因を一瞬で解消するのは、血管収縮剤の働きによるものです。血管収縮剤の働きは、鼻甲介に噴射することで中にある血管を収縮。結果的に鼻甲介を縮ませるというものです。
市販の点鼻薬には大きく2タイプの薬が入っています。抗アレルギー薬など鼻水を抑えるタイプと、血管収縮剤など鼻づまりを解消するタイプの2つ。鼻水を抑えるタイプはずっと使っていても大丈夫です。
点鼻薬の使いすぎで薬剤性鼻炎に
しかし、鼻づまりを解消するタイプの点鼻薬をずっと使っていると、薬剤性鼻炎になることもあります。薬剤性鼻炎とは、点鼻薬でなかば強制的に血管を収縮させているために、使いすぎると血流が悪化してまわりの組織が変性。前よりも腫れてしまって、かえって鼻がつまってしまうことなるのです。
こうなると、もう点鼻薬は効きません。また、以前よりもひどり鼻づまりに悩まされることもあります。鼻づまりだからと血管収縮剤入りの点鼻薬を安易に使いすぎないように注意しましょう。
点鼻薬は使用上の注意をよく読むことが大切。「1回1~2度ずつ」や「1日6回まで」「3時間以上の間隔をおく」といった用法・用量を確認して、しっかり守りましょう。
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