「すいすいパスタ」の茹で時間が1分で済む理由
「すいすいパスタ」とは、そもそも料理研究家のアレックスさんが「One Minute Pasta」すなわち「1分パスタ」として開発したもの。11分もかかるパスタのゆで時間が大幅短縮できます。それこそが、茹で時間が1分で済む「すいすいパスタ」。『ためしてガッテン』が番組内で名付けたものです。
すいすいパスタは水に浸しておく
すいすいパスタの作り方は「パスタ100g」に対して「水300ml」を用意。それをバットなどで浸しておくだけです。給水時間は1.4mmで1時間、1.7mmで1時間半、1.9mmで2時間ほどです。
すいすいパスタは驚くべきことに、給水時間を超えても浸けすぎになる心配はありません。しかも、水につけたまま冷蔵保存することも可能。冷蔵庫に入れておけば3日間は保存がきくといいます。
実際にすいすいパスタを用意してみると、茹でる前はまるで冷麦のように白色。それを熱湯に入れると、あっという間に黄色いパスタ色に変わります。1分ほどで取り上げて食べてみると、食感は普通のパスタとまったく変わりません。
すいすいパスタは一気に糊化が進む
水に浸けたすいすいパスタは、イメージ的にはレロレロになって弾力がなくなってしまった食感を想像しがち。しかし、実際はすごい弾力に驚きます。なぜ、すいすいパスタは茹で時間が1分で済むのでしょう。
通常のとおりに乾麺をゆでると、パスタの外側から徐々に水がしみ込んでいくため、徐々に「糊化」して柔らかくなります。一方のすいすいパスタは、あらかじめ水が内側までしみ込んだ状態。水は熱を伝えやすい性質があるため、熱湯に入れた瞬間に内側も「糊化」が進むのです。
すなわち、あらかじめ吸わせていた水が熱を伝えて、瞬時にでんぷんを「糊化」させて柔らかくするのです。このため、すいすいパスタはたった1分で茹で上がるというわけです。