鼻づまりの原因が鼻をかんでも解消しない理由
そもそも鼻づまりの原因は何なのでしょう? 街頭アンケートをしてみると、6割以上が鼻水やごみと答えていました。しかし、いつも左側が鼻づまりという人の鼻の穴の中を見てみると、そこには鼻水も何もありません。もちろん、ごみも見当たりませんでした。
鼻づまりの原因は鼻甲介というヒダ
じつは、鼻づまりの原因は鼻甲介というヒダにあります。鼻甲介が腫れることによって鼻づまりをおこすのです。このため、いくら鼻をかんでも鼻づまりの原因が解消することはありません。いくら鼻水を出しても、鼻甲介の腫れがある限りは、鼻づまりの原因は解消しないのです。
鼻甲介は鼻の入り口から2㎝くらいのところに、左右両方にあります。鼻甲介は片方に3本、もう片方に3本ある細長いヒダ。鼻の奥に向かって伸びています。鼻甲介は空気の通り道を形作っているのです。
鼻甲介は、肺が呼吸しやすい温度37度で湿度100%の状態に空気を整える働きがあります。鼻甲介は空気と接する面積を増やす構造になっていて、張り巡らされた毛細血管で空気を温めるのです。また、鼻水を出して空気に湿度も与えます。
鼻づまりの原因は過剰反応による腫れ
実際に鼻クリップをした状態でサウナに入ってみると、鼻甲介の働きを実感できるはず。口で呼吸していると口の中が熱くてカラカラになって、息をするのが苦しくなります。
鼻甲介が肺が呼吸しやすい温度・湿度に整えるのにかかる時間はわずか1秒。しかも、外から入ってくるゴミを粘膜で捕まえて、肺への侵入も防いでいるのです。ちなみに、鼻甲介は1日に1~1.5リットルの鼻水を作り出しています。
そして、鼻甲介は許容量を超えるような細菌やアレルギー物質が鼻に入ってくると、過剰に反応して腫れてしまうのです。これが左右同時におきることが、息苦しい鼻づまりの原因。いわゆる花粉症などのアレルギー性鼻炎です。
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